ストーヴでやけどをして触った耳たぶがぜんぜん冷たくなくって、なんだか拍子抜けしたはずみに電話のことを思い出した。 一年前の自分がひどく稚拙に思えるような世界で、生きているってことは想像もつかないくらい流動的だ。 ねぇ、きみは憶えているだろうか?