AIによって社会をコントロールしようとかってのはハイエクにとっては「知識のうぬぼれ」であって、『致命的な思い上がり』なのかもしれない。中高の経済学では「人間は完全に合理的である」を前提にするが、無知なる存在が人間だとするのが彼の言い分。ただし、AIとて人間が作るのだから発達した限定合理性になるわけで。だから、AIもミスはあるし、人間を超えられるかと言ったら疑問が残る。ハイエクの著作『医学博士マンデヴィル』にて彼はこう論じているー「意識的に発明されたのではなく、有益と分かったものが生き残る事で成長した制度や習慣や規則によってそうした目的に役立つように導かれるのだ」ー、もしこうなら是非に及ばず、なのかな。