中学のLINEが動いてた。そして完全に認識されてなかったわたし。
連絡取れない人一覧みたいなのに入れられてた。いや、いるし、グループに。てか現在進行形で連絡とってる人がグループ内にいるじゃん。連絡とれないわけないだろ、っていう。思わず笑ってしまった。
まあそれはすぐに訂正して相手からも返信があったし、正直どうでもいい。
…あーあ、そのままわたしのことなんか忘れてくれてれば良かったのに。
君たちの記憶の中にいたくない。さっさと消して。
そんな感情が真っ先に浮かんだ。ろくな思い出なんかない。もう関わりたくないんだ。大して仲良かったわけでもないのに作った笑み貼り付けて、高い金払って食事会?そんなのあの頃と何も変わらないじゃないか。それなら家で家族と一緒にお母さんの手料理を食べて、こたつ囲んで話して、笑うさ。
ガキだって成長すれば落ち着くと思ってた。だけど何も変わらないじゃないか。中学生の頃と同じ、あの人を馬鹿にする態度。呆れたよ、本当。怒るのも馬鹿らしい。
だから早く消して。わたしも忘れたいから。
ああ、早く記憶の蓋を閉じなきゃ。余計なことを思い出す前に。
いつまで引きずれば気が済むんだろう。
本当は全部笑い飛ばせる人間になりたかったはずなのに。