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小雪の散る町へ

夏の輝きとは違う
何かきらきらしたものをまとって
地球の真ん中の隅っこにある
僕らの町も冬色に染まる

壊れた回転いす、先の曲がった箒、
すべて飛ばしていくような旅の途中
次の行き先も告げないままに
ゆっくり、僕の中を通過していく

染み付いた茶色はとれなくても
もっと大事なものをこすり取って
よいお年を、なんて言ってられないんだったら
それでもいいや、と明日を待とう

それが冬だって知ってるから

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