駆けたくて、転んだ。 飛びたくて、墜ちた。 泥まみれになって、地を這いつくばって 汗と涙と血が流れる それでもぼくが立ち上がって、 飛び上がるのは、何でだろう。 高くて遠くて果てしない、 空を見るのは、何でだろう。 誰のためでない、ぼくのため。 たったひとりの、ぼくのため。 ぼくが、ぼくであるために。 ぼくが、ここにいるために。