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今、猛烈に萎えている、萎え萎えの実を食べた覚えはないの実。

12月の三週目の土曜の朝、いつも通り電車を使い部活に行くために最寄り駅の改札から少し離れた駐輪場に自転車を停め、改札へと向かっている途中、車道に面したその道は車で送ってもらう人よく降りる場所であった。僕の目の前で1台のワゴン車が乗り付けた。滑るように開くスライドドアの中から出てきたのは中学の頃僕が好きな女の子だった。その一瞬、僕とその女の子は目が合った。
中学の頃は同じクラスでよく話したし、軽く会話でもしようかと思った。僕はそんな身分ではないことに気づいた、僕は彼女いない歴17年、男子校2年目、女子と話してない歴1年と2ヶ月であった。話したいけど話せなかった、心臓がこれでもかという程に大きく鼓動して、改札へ向かう足が止められなかった。
あの一瞬のために独りで勝手に興奮して、乗り換えを間違えて部活に遅刻し、付けるのは二回目のマフラーをどこかで無くした。
萎えた。

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