「ロケットの打ち上げがあるらしい」
水面は反射する
空を 光を
宇宙に手を伸ばす赤ん坊
もうすぐあの星に触れるよ
空と海と土の間を生きる
僅かばかりの魂を 傷だらけにしながら
美しい場所まで歩く
際限なく汚れながら
赤ん坊の睫毛がまどろみを払って
瞳は今まさに開かれようとしている
本質を観測することはできない
それでも手は伸ばされる 光の方へ
「打ち上げは失敗に終わったという」
かつて赤ん坊だった全ての人たちが可能の限りを尽くして
それでも未だに誰一人辿り着けずにいる光のさなかへ
深く もっと深く
根を張って
魂が血を流す限り 呼吸して
瞳に光がある限り 絶え間なく鼓動は続く
高く もっと高く
飛べないとしても飛ぶのさ
届かないとしても伸ばすのさ
ほら、限界を超えるよ
やがて想像すら超えるよ
今にもあの星に触れるよ
映像がぶわあって広がってました。こう、なんかうまく言えませんが好きです。
映像的でありたいというのは一つの目標なのです。
ありがとうございます。