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ため息

今 息をすって 今 息をはいて …
今 呼吸にため息を含める
そんな当たり前な動作にすら
「ため息は幸せが逃げていくんだ、って馬鹿みたいな話だよね」って言ってくれた君は
今 悩んでいる 静かにため息をついている
一人で殻に籠って あからさまに落ち込んで
僕ではない誰かに気付いて貰うために
静かにため息を主張している
でも 君が待っている彼は君には気付かない
君が選んだ彼はそんなに良いやつじゃない
僕なら気付いてあげられるけど
きっと僕が気付いたところで 君のため息が増えるだけ
君の愚痴を聞くことが僕の唯一の君への応援だったのに
いつの間にこうなったのだろう
今すぐ 君に好きだと はっきりと言いたいけど
僕は君にとっては相談役だろうから
今しばらく 君に似合わない思い詰めた顔を
ぼんやりと しっかりと見ているしか無いのだろう
自然とため息が出た
君も同じタイミングでため息をした
僕は君に話しかける
「幸せ逃げるよ~?」僕の見る景色を変えた魔法の言葉
「そうだねぇー、」君には何でもないただの空気の振動
いつか また笑いあえるように
そしたら何か ため息について知識をつけよう
君が明るく笑えるような何か 何か 何か

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