高校の英語の先生の言葉です。
当時、僕は陸上部に入っていました。毎朝早くから登校して、高校の周りをみんなで走っていました。陸上部員しかいない時間から、生徒や先生が登校する時間までずっと走るので、多くの人に見られていたと思います。
ある日の英語の授業で、
僕は予習をしていませんでした。普段から英語は嫌いで、予習をしていないことが多いのですが、その日は先生に当てられてしまい、答えることができませんでした。予習をしていたらすぐにわかるような問題でした。
その時に先生に言われた言葉が
「毎朝がんばって走っているのは知っている。でもそれで勉強をおろそかにするのはダメだろう。それは部活に対する冒涜だ。」
でした。
ただ、勉強をしないことを怒られたのではなかったせいか、とても心に響くものがありました。
普通は「勉強しないなら部活をやめなさい」と言ってくる大人が多いと思います。でもその先生は違いました。
勉強をしないことを部活で疲れたと言って、大好きな陸上のせいにしてしまっていたんだと気づかされました。
それからは、部活をがんばる為にも勉強もがんばろう!という気持ちを持てるようになりました。
大学でも陸上を続けていますが、勉強もがんばることができています。
これから先も「やりたい事」と「やらなければならないこと」はずっとついてくると思います。それらの間で苦しくなって、好きな方に逃げたくなった時、先生の言葉がきっと、僕を支えてくれるのかなと思います。先生、本当にありがとうございました。予習しなくてごめんなさい。