どうせすぐねむってしまうくせに 明かりがないとおちつかないのだ とじた目に映すきみの姿 いつもよりすこし熱をもつ身体 夢見がちな夢心地で もがくようにはばたいていた 羽の色など どうだっていい たどりつけるならなんだっていい まぶたにのせたかなしい記憶 かわいた心を湿らす涙 ちいさな灯にそっととかせば あどけない憧れは確信にかわる ここへとつながる帰り道を きみはただ ゆくだけのことだ 行かないで、なんて口に出して 旅立つその背を射抜かぬように