0

つぐむうた

どうせすぐねむってしまうくせに
明かりがないとおちつかないのだ
とじた目に映すきみの姿
いつもよりすこし熱をもつ身体

夢見がちな夢心地で
もがくようにはばたいていた
羽の色など どうだっていい
たどりつけるならなんだっていい

まぶたにのせたかなしい記憶
かわいた心を湿らす涙
ちいさな灯にそっととかせば
あどけない憧れは確信にかわる

ここへとつながる帰り道を
きみはただ ゆくだけのことだ
行かないで、なんて口に出して
旅立つその背を射抜かぬように

レスを書き込む

この書き込みにレスをつけるにはログインが必要です。