みえないものはないものなのか。
みえてるものはあるものなのか。
おまえは目を開けずに私に問う。
すこし考えを巡らせてみる。
また、困った顔をするおまえは
せのびをしてから、開かない目で私をみる。
ばかなことを言ったものだ。
きのうのことは見えないけどあったと確信している。
みえない人とだって繋がることもできる。
のんびり流れる時間も、かすかに存在感を残す月光も。
こんなにも世界を小さくしてしまった。
えのなかの世界より、僕らの街は広い。
…なんて