忘れもしない、小学校2年生の時です。私の小学校では毎週火曜日、お昼の放送でビンゴをやっていました。クラスごとにビンゴカードが配られ、揃ったらクラス代表が放送室に行ってよろこびを伝える、という仕組みでした。その日は私ともう1人男の子が代表で、ビンゴになったら当時流行っていたレイザーラモンHGさんのモノマネをしようと話していました。そして無事ビンゴになって放送室に行くと、まずは名前を言ってと言われ、放送の仕組みをわかっていなかった私はありったけの大声を出してしまいました。放送委員の先輩は苦笑いしただけで済ませてくれたのですが、偶然そこに居合わせていた校長が何かのレバーを一番下までぐっと下げるのが見えました。その時は特に気にせず、二人で楽しみにしていたレイザーラモンHGさんのモノマネを精一杯やって帰りました。しかし、教室に戻って、ねえ面白かった?と友達に聞くと、えー何も聞こえなかったよと言われました。その時私は初めて、校長が下げたのは音量のレバーで、何故か一番下、つまり0にされたということに気付きました。一生懸命モノマネしたのに…と、感じたことがないくらい悔しさがこみ上げてきて、絶対リベンジしてやる!と決めました。そしてとった手段は、放送委員になるということでした。自分で音量をいじって好きなことを話したいという一心で入ったのですが、やってみるとそれ以外の面白さも沢山あることに気付いて、結局私は8年間、放送委員(5、6年生)→放送部(中学校)→放送部(高校)と続けました。悔しいことも失敗も多かったし、目立つ結果は残せなかったけど、長く続けた唯一のことです。あのときモノマネで消化不良していなかったら、放送をやっていなかったと思います。あのこと自体は今思い出してもムカつきますが(笑)、感謝もできるようになりました!