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秀吉とチョコレート

 日本に初めてチョコレートを伝えたのはポルトガルの宣教師ルイス・フロイスである。現在、日本で流通しているチョコレートとは違い、食料にとぼしい時期に庶民が食していたもので、あまり美味しいものではなかったようだ。信長に謁見するさい、あげられるようなものがほかになかったので(ルイス・フロイスは質素倹約が信条のイエズス会)ビロードの布に包み、なんとかプレゼントらしくして献上したとされる。信長がチョコレートを食べたかどうかはさだかではないが、このとき、バレンタインの風習も伝わり、豊臣秀吉がわざわざオランダから材料を取り寄せ作らせたものを淀殿に恋文といっしょに送ったのがバレンタインデーのはしりだと言われる。
 秀吉の恋愛が成就したのはチョコレートのおかげかもしれないと考えると感慨深いものがある。
 こんな話を作ってしまうぐらい暇な一日であった。

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