夕焼け空に響く声が遠くで笑う 夜の闇に溶けた声が小さく泣く 朝日にあげた声は澄み渡る空へ響く もうあの声も匂いも思い出せないままだし、思い出も彼方へ溶けていくのだろうか 忘れたくなくて いかないでと何度も何度も思い出しているあの声もあの寝息もいつか 声を震わせて絞り出した言葉が霞んで消えてしまわぬように光をもつ声であって。 わすれないで わたしは わすれないから