近交弱勢種が雑種と交配したりして近交弱勢種の特徴が消失してしまったりしていたころはまだ、春の訪れを告げていたのは春告げ鳥でした。
婚姻圏が拡大縮小を繰り返すうち暦ができ、春告げ鳥を意識する人はいなくなりました。
春告げ鳥は稲の実を食べたりしたので害鳥に指定され森の奥深くに押しやられました。
それでも春告げ鳥は春を告げるため早起きして鳴いています。
雨にうたれ羽毛が濡れそぼっても。巣穴に隠れることなく。
忘れないでください。春告げ鳥があなたたちの身近にいたことを。
いや、べつに忘れてもいいけどね。