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言えやしないので。

癖になってしまった僕の疑りに
気付いていないかのように
何も求めず 何も期待せず
かざらないで話すところが好きだ

心の中 玄関のこちら側で
ドアを開く恐怖におびえ
僕がためらっている間 
その空白を どんな言葉より
豊かな微笑で満たしていてくれる
その優しい明るさが好きだ

理解できるかどうかなんて
最初からどっちでもいいことだったのだと
信じてしまいそうになるくらい
まぶしく 悪戯っぽく
「分かんないや」と笑って 
孤独の影を拒んでくれるところが好きだ

僕は生きているあいだ中
僕でしかいられないのだろうけれど
何が変わるわけでなくてもいい
ただ そばにいてほしいと思う

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