光をみた 瞬きすら超えて 影もつかまえられない どこまでも鮮烈な すべてを貫くような そんな 光をみた ぼくは 何者でもなかった 何者にもなれずに 行方の知れないきのうを ひざを抱えて待ちぼうけた ぼくは 何者でもない 何者にもなれない けれど 刹那に閃いた痛みをみた 陰鬱とした希望と 輝く絶望のような そんな光を みたのだ