何度も話してきたが、僕は英語部の部長を務めている。今週はいよいよ文化祭本番。英語劇を発表する時だ。
今日の朝、僕は駅のホームで、劇の道具製作に必要なものを入れた袋を持って電車を待っていた。その時、昔のクラスメイトが話しかけてきた。袋について聞かれたので、英語劇のことも含めて説明した。演目を言った時、彼は僕にこう言い放った。
「それ、小学生のガキがやる劇みてえじゃん。」
瞬間、ふざけんな、と思った。演目の詳細については伏せさせてもらうが、確かに一見すると、小学生がやるような演目かもしれない。だが、英文のレベル、部員の数、お客さんへのわかりやすさなど、あらゆる要素のすべてをクリアしたのがこの演目だった。演目を決めたのが6月下旬か7月上旬くらい。それから、脚本を作り、役を決め、実際に練習しつつ小道具を作り、やっと今日までこぎつけてきた。たった一言で片づけることはできないほど、全員が必死で頑張ってきた。たった一言で崩れるほどちっぽけな努力じゃない。分かっていた。なのに、僕の心の中で何かが壊れた。悔しかった。泣きたかった。思いっきりぶん殴ってやりたかった。なにより、部員たちの努力を否定されたようで、辛かった。続きます。