最初は応募するつもりはなかったんです。ただ、卒業式の日、最後のホームルームで何かしようと思っていただけ。「弾き語りでコピー」でもう十分、普段の私ともギャップがあるし…と。
でも、3年間一緒にいたクラスメイトに言いたいことは、人が既につくった言葉じゃ足りなくなったんです。自分の言葉の方が100万倍拙いのはわかっているけど、それでも自分の言葉で歌いたくなりました。そんな曲を、応募しようと思います。本当にまだ誰にも言ってなくて、まだ誰にも確認されてないものを、明日、クラスメイトや卒業式を見にくる保護者の人に確認してもらってから。
人が既につくった言葉じゃ足りなくなった、か…。
これ自体がもう良い言葉だと思います。
わたしは趣味で物書きをしてるんですけど、自分の言葉に自信がありません。どんなに評価されても、いつでも人目に触れられる瞬間が怖くてたまりません。でも、怖がって何もしなかったら得られないことばっかです。
荒削りでいい。今の自分の精一杯を込めたもので大丈夫。
芸術は、時に技術を上回る魅力を発揮しますから。