あの日
私があの人を引き留めていたら
あの日
私があの人に聞かなければ
あの日
私があの人の前で強がって見せていなかったら
あの日
私があの人の前で弱音をいっていたら
あの人は今でも
そばで笑ってくれていただろうか
優しい目を向けてくれただろうか
あの人に
「女優泣き」なんて言われることもなかっただろうか
「頑張ったね」と言われていただろうか
分かってる。
もうどうにもならないことくらい
私が選んだ道だってことくらい
でも考えてしまう
あの日
私ではない別の誰かが生まれていたら
あの人たちは今
一緒にいれたのかもしれない
今より幸せだったのかもしれない
そう考えると
辛くて
悲しくて
痛くて
誰かの温もりが恋しくなって
でも私がその温もりを感じる資格なんてあるのかって思って
今日も独りで泣きながら
大切な人達の幸せを願う