大切だったものは
一年経って二年経って
大切じゃなくなった
確かに存在したはずの
ソレを慈しむ気持ちは
どこか遠くへ
だから今大切なものは
一年経って二年経って
大切じゃなくなるだろう
そして一年経って二年経てば
同じようにまた大切なものが出来るだろう
それをわかっていて
それでも大切なものを
作ってしまうのが
たまらなく寂しいのだ
そう言って君は笑った
その笑顔さえも私は忘れてしまうのだろう
だからなんだというのだ
どうせ忘れてしまうのならば
どこかに置いてきた心は
朝見た夢が思い出せないように
何か足りない、だけで済んでしまうんだよ