黒を踏みつけて白を奪った そうして見つけた秘密の天地へ 肩甲骨を羽にして、君は行く 振り返って僕を見て、君は行く 夜更けの静けさじゃ包めないものもあるように 震える瞳孔、私じゃないってきっと、わかっていた 水面の波紋が足もとを揺らして 呼吸さえ阻むようなベランダで 君の素足を見ていただけ、 君の素足を見ていただけ、なにもできなかった 白も霞む夜の中へ 両手の体温残して、君は行く 振り返って僕を見て、君は行く