眩しい光で目を覚ます
隣には穏やかに眠る君がいる
昨夜は気にならなかった車の音がやけに大きい
いや それは軋む音と声と湿った音に
掻き消されただけなのかもしれない
僕らが触れあっても
何かが生まれることはない
ならどうして?
どうして君は僕に触れてくれる?
ふと君が寝返りをし
硬い胸元の辺りで
両腕で僕を抱き締めた
子供体温の君
元々体温の低い僕には熱いくらいで
浮かんだくだらない考えも
ぐらりと溶かした
僕はもう一度
君との夢を見ようと
その両腕にすがりついた