耳にはイヤホンを 背中にはエレキベースを 目線の先には見えない恋人を そんなあなたとすれ違った時 ぶどうの香りがした 何を想い、何を追っているのか 袖振り合うも多生の縁 今となってはどうなのだろうか 目の前の人より凡庸な文字だって 私も知っているから でもあなたとすれ違った時 そのことが非常に切なかったのだ