日本が核兵器の廃止に反対されているそうですが、どうしてですか?テレビでその理由を聞いても建前だと感じてしまいました。
唯一の被爆国なのだから、日本くらい賛成すれば良い、そもそも誰も核兵器を持たなければ核の争いは起こらないのに、という考えは間違ってるんでしょうか?
残念ながら、戦後の日本の平和は、アメリカの核の力に守られてきましたからね…
それがなければ平和は維持できなかった可能性もあるのです。
もう一つ、もし賛同せず保有し続ける国が一つでもあれば、世界はその国の思うままに動いてしまいますから、秩序維持の手段としての核の利用もかなり効果的ですから、その点はあるのでしょう。
もちろん「核兵器なき世界」は立派な事です。これをなし崩しにする事は絶対にあってはなりません。しかし、核兵器があるおかげで平和という自己矛盾を抱えてしまっているのが今の世界です。
わかりやすく言えば「これされたら嫌だろ!俺もやらないからお前もやるなよ。やったら世界が滅んじまうぞ!」という方針です。
さらに言えば、今現在大国同士は平和ですが、その裏ではパワーバランスによる駆け引きが繰り広げられています(それが少し表に出るのがシリアだったり、アフガニスタンだったりするのです)。実は日本の世界史や日本史はこの事を全く触れようとしません。つまり、歴史はパワーバランスによる駆け引きの集合体であるという考え方を嫌うという事です。日本の世界史や日本史は「世界はいずれ良い方向に向かって、平和になってみんな幸せになれる」という事をくだくだと続けているのです。もちろん、悪い事ではありません。しかし、世界の現状を見てください。あちこちで戦争が起き、ある国はミサイルをぶっ放し、そしてある国は巨大なパワーで言うことを聞かせようとする。そんな世界に理想が通用しますか?理想を持つ事は大事なこと。しかし、理想が折れてしまってリアリスティックな事を考えなければならない。具体的にはどうやって国を守るか、国民を守るかということを考えるということ。その考えを忘れないでいてください。
長文失礼しました。
このレスが貴方の糧にそしてタメになれば幸いです。
お二人ともレスありがとうございます。
テレビを見るよりも核兵器廃止に反対した理由がよくわかりました。
ですが思ったことがあります。
ということは、脅しで平和が作られたってことですか?
幼稚な頭なりに考えましたけど、それは本当の平和とは違うのではないかと、、
脅し…
言葉が良いかどうかはともかく、結局そういうことなのでしょう。
それについては僕は、あなたの感覚は正しいと感じます。一般的に言われる「平和」と食い違っているのも間違いないと思います。
しかし現段階では、スカイシコルスキーさんも言われているように、様々な国がそれぞれやりたいように行動していますから、当分の間は残念ながら「本当の平和」の実現は難しいのではないかと…
なるほど。戦争が起こるよりはまだ良いだろうということですかね。
またまたありがとうございます。