黄土色した乾いた月の
少し窪んだステージの幕があがる
ばっちりとスーツを着こんで
僕はベースを弾きます
ピアノのジョセフィーヌは今日もしずかに
ドラムの西くんはユニークだ
そして君は、君は今日もきれいだね
その声が星々のすきまを満たしていくと
隣の火星が赤く見えることなんて
どうでもよくなる
きずつけ、きずつけられて
にじみでたビターオレンジのメロディも
いまやまぶしいものですね
発車ベルがけたたましく鳴り響き
押し込まれるように列車に乗せられた
あなたのきれいすぎる瞳に
さよならの挨拶を交わすと
砂時計の青い砂がこぼれ落ちていった