君は夢を見ていた もう、眠くなって 微睡みの中 沈んでいく 身体 重りのようだ 泡になって 人魚の気分になる 目を瞑って 潜った浴槽 深海に沈んでいく 飛べない魚だった 幽体離脱、カーテンが尾を引く 月明かりだけ、もう、 涙のあとは忘れて 君は飛べない 背中に羽はない ただ君が振り返ったとき 肩甲骨が震えていた 気がした