社会の先生が言ってた。
人間は皆死ぬために生きているのですって。
それって違うと思う。おかしいと思う。
「有漏路(うろぢ)より無漏路(むろぢ)へ帰る 一休み 雨ふらば降れ 風ふかば吹け」
これは「一休さん」として有名な一休宗純が詠んだと言われる歌で、「この世は煩悩の世界から悟りの世界に入る途中の一休みだ」というような意味です。
僕は初めてこの歌を知ったとき、妙に感動を覚えました。
仏教的な概念についてはよくわかりませんが、個人的には、「前世」「来世」というものはあり、その中途段階として「現世」がある、すなわち、人は来世に再び生まれるために生きているという考え方は間違ってはいないのではないかと思っています。
ただ、その中途段階を過ごす目的は、万人にそれぞれ異なるものが与えられているのでしょう。