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無題

貴方の心の柔らかいところを
如何斬り付けるかばかり
考えた日々があって
それは それで
私にとっての愛だったけれど

歪に盛り上がる新しい表皮の
でこぼことした畝に縁取られた
貴方の心の有り様に
言い知れぬ悪寒を懐くことが
今では私にとっての愛であって

それはきっと
罪悪感を背負うことへの自己陶酔でしかなく
それはきっと
今迄のどの瞬間にも貴方への愛ではなかった

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  • 愛って、すごく暴力的だと思う
    止められない殺陣のようなもので、息があってればすごく綺麗にハマるんだけど、少しでもズレたら本気の拳やら蹴りが当たっちゃう、みたいな
    愛は、ご都合主義のおとぎ話じゃないと思うんだよね、僕は

  • 祥季屋 さん

    レスありがとうございます。
    殺陣という喩えが、とてもしっくり頷けます。
    幾つもの型があって
    無数の組み合わせがあって
    その一つ一つが複雑で。
    ご都合主義のおとぎ話の世界でも
    涼しい顔した登場人物たちは
    その実 息を詰めるように
    複雑な型を舞っているのかもしれませんね。

  • 愛ってもっと綺麗なものだと思ってました。
    僕が愛を知らなかっただけなんですね。
    社会性と世間体で加工された製品としての愛ではなく、血の滴るような生々しさを備えた愛を。

  • 愚かな螺旋階段 さん

    レスありがとうございます。
    決して、綺麗な愛達が偽物だとか
    そういうことではないと思うんですけどね。
    そしてきっと、正しい愛達は綺麗で
    心地の良いものだと信じてもいるのですけどね。
    憧れも労りも執着も憎悪も、時には侮りだって
    どんな感情だろうと人と言い様に依っては
    愛になりますから、愛って複雑で難しいですね。
    と、私は思います。