閉じた十代。
悩み、苦しみ、ギリギリのところを行ったり来たり。
緑の黒板に置かれた白い文字は、私にとっての酸素だった。
あれから7年。
まだ、生きていることについて。
なぜかわからない。未来は見えない。
けれど、これだけは確か。
あのとき、死ななくてよかった。
隅に映る「21歳」は、私が生き抜いた証。
おかえりなさい。
いつの間にやらみんな、「1」が「2」になって、それはぼくらがそれぞれ生きてきたことの証なんだね。
後ろ向きのセンチメンタルではないけれど、振り返ることも忘れないでいたい。緑の黒板にしか生きる場所がなかったあのときのこと、未来も過去も眼を瞑って首を振ってただ「今」だけを生きた日々のこと。
おかえり、が云えることを神様と晴日に感謝しながら、おやすみ。また明日、
おかえりなさい。