怒りが溜まり過ぎると泣けてくる。子供の頃は怒りを外に出す方法がわからなくて、ただ泣くことしかできなかった。
別に自分に何かあったわけじゃないけど、人と話していたら思い出した。その人の状況があまりにも理不尽に感じたから「それってあなた的にはどうなの？」と聞いてみたら、「ふざけんな、って思う。……一瞬感覚が麻痺しててわかんなかった」って返ってきた。それから堰を切ったように怒りを吐き出すその人の声は震えてて、泣くんじゃないかなって、電話越しに思った。
人の心は難しい。ままならないことばっか。それでもどこかで折り合いをつけて、歩いていかなきゃいけない。ああ、しんどい。
どうか明日にはあの人が笑っていられますように。