雨が降る。
雷もなって、風もつよくなってくれないかな。
君が帰れなくなるように。
と、僕は言う。
雨がやむ。
雲がなくなり、お月様に出会えてもいい。
あなたが手を離さないなら。
と、きみは言う。
そんな日に限って傘を忘れてくれば良かったのに。なんて
電車終わっちゃったから、とか云って。
そんな風にあからさまになれたら、もっと親密になれるかもしれないのに
遠慮と恥ずかしさが混じってしまって
願うより強く、言葉は漏れないね。
…なんて