恋だの愛だのは結局生物学的なプログラムで
自分の意思にいつのまにか第三者が介在して
僕も君も他の誰かもしくは神の掌の上にいる
正気のまま出口が見つかることなどない迷路
君が好きだよ、と僕の遺伝子が言う
その美しい塩基配列に一目惚れしたんだ
ゴミを漁るカラスの嘴と君を触る僕の手に
どれ程の違いがあるんだよ
分からないから教えてくれよ
新しい嘘つきのために命を半分与える
君は多分知らないだろうな
愛は何者も救わないんだぜ
そう思ってる方が楽なんだぜ
あ、本当ですか?
書いてて分かりやすいと思わなかったので意外ですね。
恋愛についての皮肉が入口ですけど、結構根っこの深いところまで書いてます。
誰かを好きになる感情が種を残すためのプログラムなら、「自分の意志」で誰かを好きになるときの「自分の意志」とは一体何者なのか。という虚無ですね。僕の最近の敵です。