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放課後

10月にある、高校の体験入学の打ち合わせ会があった。
私が志望している学校は県内屈指の進学校で、体験入学に参加するメンバーはみんな成績優秀の人ばかりだった。
打ち合わせ場所の教室の鍵が開くまでの待ち時間、みんなはこの間あった模試の話をしていて、ほとんどのみんながA判定かB判定を出していた。
そこで、ある男子に言われた。
「お前は、このままの成績でいくと受からなさそうだな」
ものすごく悔しかった。でも、本当のことだったから何も言い返せなかった。
今まで、私はその男子のことを、嫌味や弱みを握ってくる嫌な奴だと思っていたけれど、今日それは違うとはっきりわかった。
私たちは、ライバルだ。

今日は、自分の実力と努力の不十分さを知ることができた、とても素晴らしい日だったと思う。
_____全ては、志望校合格のために。


  • 入試
  • NO MORE 後悔
  • 絶対合格
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