いつもこんな日なの。 君が隣に座るのも、 僕の背中をさすりながら 鼻をちょっぴりすするのも。 夜なのに流れる風はぬるく、おもく。 君は誰かに何かを望んでる。 僕じゃないね。 背中をさする手は 僕にはあまりに大きくて 少しだけ甘い匂いを携えた君は 僕の恋する人だ。 僕は側にいるから、 と鳴いてみる。 彼女は涙目で笑った。