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ひとにぎりの埃の唄

霞んでいて、それでいて輝く黒い瞳で
西へ去っていく偉大な旅人にではなく
東からやってくる卑小な流浪に
この砂金を託せたら
薄目をあけてただこぼれるのを見ていた
僅かになったそれを
泥だらけになってみにくく
転がりつきたい
茜色の空

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