どうしてですか。
君の楽器の音、ずっと聴いていたいんだ。
それだけですか。
それだけじゃだめなの?
女の子は、今目の前にいる大変珍しい男の子に夢中になってしまいました。
この子ならきっと、何か信じられないような世界を見せてくれる
もし出会ってそのまま別れてしまえば、もう今までの生活を楽しむことはできないだろう
女の子は確信していました。
女の子の平凡な生活は、男の子によって切り裂かれたのです。
こっちが家なの、ついてきて
見にいくだけですよ…
女の子は男の子の手を取りました。
男の子は驚きました。
人と手を繋ぐ、いえ、人に触れたことさえ初めてでした。
人の手が暖かいということを初めて知りました。
男の子もまた、まだ知らない世界を女の子に見せてもらえると感じました。
そっか。出会いって云うのは一度きりなんだなぁ…「その時」をちゃんと捕まえられるか、最近すこし不安に思うことがあって、いろんなことを考えます。
素敵な物語をありがとう。続きが楽しみ…