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無題

君には秘密の お話だけど
ほんとうはね 私
珈琲は飲めないの

でもね

涼しい顔して使い熟すサイフォンを
実は蔭で何ヶ月も練習してたこととか
キャラじゃない華奢なアンティークカップを
蚤の市で見付けて来てくれたこととか
ブラック派の君がミルクと砂糖を
必ず買い置いてくれていることとか

ちょっぴり朴念仁な君から
滲み溢れる雄弁な愛情が
私の舌を大人へ変えてくれるの

だから

この珈琲だけは、私のお気に入り

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  • うわぁあああ!
    これ…すごいなあ。
    "君"が格好いいのかな、って考えてもそれだけじゃなくて、
    "私"が可愛いのかなって考えたけどそれだけでもなくて、
    二人合わせてすっごく素敵なカップル(アベックって云いかけたのは内緒です←)なんだなあって滲み出てくるような。

    大好きです、これ。もう文句なしでお気に入り登録です。

  • シャアさん

    アベック…!笑
    お気に入っていただいて嬉しいです。

    珈琲を飲むと頭が痛くなってしまうのですけれど、もしもこういう恋人がいたら飲めるようになるかしらと思って書いてみました。