初めて帰ったあの電車
キミと二人で帰ったあの電車
同じクラスということと
偶然帰る時間が重なって
一緒に帰ったのは始まりで
それから帰る時間が重なって
一緒に帰っていったよね
また一緒だねって言えばいいのに
それがなぜか言えなくて
キミに気づかないふりして通り過ぎた
それでも脳裏の端には君がいて
明日は一緒に帰ろうと決めたから
今日は言おうか「また明日」
気づけば出会って三か月
君と帰ることが楽しみで
偶然という名の必然で
いつもの駅に向かうよ
キミと一緒に帰るため
着いたらやっぱり君がいて
「まただね」と言わなくなったのはいつからか
テストとか恋バナとかをしながら
帰る電車をキミと待つ
今日は君がいなかった
一人で帰るのは久々で
イヤホン耳に詰めて電車に乗った
何か満たされない電車の中
窓越しの景色も変わらない
ふいに横をむいて見えたのは
キミではない別の人
その時に気づいたんだ
キミがどこか特別な存在だということを
恋かまたは違う感情か
特別な気持ちに気づいても
それがあなたにバレない様に
明日も言えたらいいな
二人の別れ言葉の「また明日」