じりじり照りつける太陽と 手の届かない青空を 見つめる君はたった一人の君だった 泡になって、透明になって、波になって、 ただ揺れるだけの私になれたら 夏なんてイヤリングみたいなものだ 落っことして失くして探す 繰り返し、繰り返し、 眩しい太陽を背に振り向いた君は なんだか君ではないようで 風になびく前髪は金魚の尾びれだった もう全部が水の中、見上げたら光が揺らめいて、さめざめ溶けて、 向日葵が一輪咲いている