あなたに恋した夜の後私は夢を見たんだ。 あなたは迷子になった私に「やっぱり君か」とそっと手を差し伸べ手を繋いだ夢。 私の手は震えていた。握っている手から汗がにじみ出るのがわかった。動揺していた。 そんな私にあなたはこう言った。「手が震えてるよ。」 そっと私の手を握りなおしたあなたの手は大きく温かかった。所詮私は子供。あなたは大人。 握られた私の手は右手。利き手だった。
これは実話。