女の子は男の子の笑顔を見ました。
笑い慣れていないような顔。
面白い子だと改めて思いました。
お母さん、友達を連れて来たのー!
友達を家に連れて行くことは、よくあることでした。
お母さんはいつものようにそう、ゆっくりしていってね、とだけ言って、花の手入れをしていました。
行こう!
はい。
男の子は頭がグラグラしていました。
トモダチ、頭の中で女の子の声が響いています。
友達なんて言われたことは初めてでした。
今までの生きてきて、知らないことに出会うことなんて、滅多になかったのです。
この女の子に会ってから、初めてのことが沢山で、なんだか本当にこれが自分なのか、わからなくなり始めていました。
初めての世界に出会うことは、とても甘美で不安な体験ですね…
ぼくにも友達はあまりいないので(笑)、オトの気持ちが少しわかる気がします…続き、楽しみにしていますね!