もしも、もしも、届くなら。
お父さんのお兄さん、おじさんに届けたい。
私はおじさんのことを全く知りません。
写真すら見たこともない。お父さんも親戚も誰もその話はしない。だから、何もしらないんだ。
触れちゃいけない話ってこともわかってる。けど、本当はいろんな話聞きたいです。
私はおじさんの話を、お父さんの苦労話を母から聞かされてきた。それで、私はこの前、本気で死にたいと思った時も、残された人の気持ちまで考えて、死ねなかった。でもそれって本当に苦しいんだよ。他の人からも言われた。自分も苦しいのに周りのこと考えるなんて偉いねって。でも、違う。偉いんじゃない。
私は別に周りのこと考えろっていいたいわけじゃない。ただただ、周りは泣いてたよって伝えたい。おばあちゃんも、ずっとずっと泣いてたって。今は、ちょっとボケてるおばあちゃんだけど、おじさんのことずっと想ってると思う。お父さんが私がいじめられてる時、本気で怒ってたらしい。それもきっと、おじさんのことがあったから。
おじさんはどんな気持ちでいたんだろう。私はそれを考えると苦しくなります。
おじさん、私、絶対もうあなたのような人を出したくない。だから、頑張るよ。
本当は会いたかった。みんなで、ちっちゃいテーブルに美味しいおばあちゃんのご飯を囲んで、食べたかったよ。
もし、あなたと話せるならいろんな話をしたいよ。
ありがとう。お父さんのお兄さんでいてくれてありがとう。