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妄想デート(@♡▽♡@)

世間は夏休みに入ったと言うのに、僕の学校は補習補習補習…。正直全然夏休みらしくなかった。

ながったるい補習も終わり、帰ろうとしてた時、クラスのどこからか「今日の夏祭り楽しみだね!」と聞こえた。そうだ、今日は花火大会だ。

高校生になったから少し遅く帰れるようになった俺は大きい花火大会に行こうとしていた。だが、誘えるような異性なんていない。リア充だらけの花火大会に行くのもな…。そう思いながらふと見上げた。視界には君がいた。仲はいいけど2人で遊びに行ったことがないから、誘ったってどうせ断られる。まぁダメもとで言ってみるか。

「いいよ!行こ!!」

正直意外だった。断られると思ってたのに、快くオッケーしてくれた。

午後6時、この時間に出掛けるなんて滅多にない。いつも降りる駅を過ぎ、県一の都会で終点になり、地下鉄を使って会場に到着した。ずっと考えてた。君と何を食べよう?君とどんな話をしよう?服はおかしくないかなだなんて考えたら、あっという間だった。

改札前に立つ見覚えのあるようなないような。いつもは着ない浴衣姿の君が僕の心を惑わせた。

花火が上がるまで時間がある。2人で屋台をまわった。射的をしたり、たこ焼きを食べたり。たこが大きくてとても美味しかった。

花火があがった。観客は少しでも見える場所へと人混みに埋もれる。君と離れないように自然と手を繋いだ。小さくて滑らかな手。

そしておちついた所で花火を見た。夜空に輝きすぐ消える。夏しか見れない幻想だった。隣には君がいる。君と同じ景色を見ている。来年も同じ景色を見れるかな。見れたらいいな


てな妄想を夏休みずっとしていたwww

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