恵まれてなんかいなかった
この狭い檻の中で
僕はひとりぼっち
突然奪われた当たり前の幸せ
こぼれ落ちた涙が僕の頬を濡らす
なぜだろう、嫌いになってしまったからかな、もう汚いから、
いらなくなってしまったのかな、
ごめんなさい、ごめんなさい
甘い毒ガスの匂いに誘われて
グワングワンと目の前が歪む
そこには優しく微笑む
僕の大好きな人
これは幻なのかな
そんなのどうでもいいや
「おいで」って手を広げたあなたの
胸のなかで目を閉じた
あたたかい…
あぁ、嘘だ
やっぱり僕は恵まれていた
大好きだったよ
ありがとう、
ありがとう
愛してくれてありがとう
さようなら
僕の大好きだった人