今夜のカフェ“ポエム”は、始まりの日編です。
「ふう…。やっと引っ越しできたね」
[ほんと、いろいろ重かった…]
「よし、休みがてら飲もうか。カフェオレ」
[やったあ!]
コトコト
「はい、どうぞ」
[いっただきまーす!あー、おいしい!]
「良かった。…夜になっちゃったね」
[? そうですねー]
「始まりは静かに、想いが熱くなっていくね」
[ふふ。早く準備済ませましょー]
「ははは、そうだね」
【久しぶりの開店は、改まった始まりのような。ここで淹れるお話が、あなたのこころを温めていきますように】
新しい風は、夏の夜の匂い
蛍の灯りを案内に
濃紺の夜を泳ぐ
ぬるい空気に煙のように
たなびき、たゆたい、誰かの咽へ
懐かしい風は、仄かな珈琲の薫り
変わらぬことばが
だれかの、こころを呼ぶの
懐かしい風は、温もりのにおい
変わりゆく温度が
ぼくらの、こころをしなやかにするの
お久しぶりです!と言ってもわたしが最近見ていなかっただけなので、祐月さんは続けていらっしゃったのかも知れませんが・・・
久々に来てみたら懐かしいカフェに出会えてなんだか嬉しいです。