ゆるやかにあせていくその色が
きみの目に まだ映っているなら
そのまばたき一瞬の景色だけで
ぼくは生きてゆけるのに
悪魔にあいされたきみのひとみ
星くずキャンディ、夢みるカラフル
夜闇にとじこめた太陽は 二度と
せかいを照らすことはない
サイダーが満ちるゆりかごのなかで
陽炎のような産声をきいた
たったひとつ ゆるした欲が
ぼくらをひどくくるしめた
わすれたはずの朱色はまだ
きみのからだを絶えずめぐる
うまれるまえからわかっていても
それでも、きみに会いたかった