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花火大会

流行りの電球じゃなくてプラカップでソーダを飲む
1人屋台が並ぶ道を歩く

塾の帰りで一緒に花火を見る約束なんてないから
好きなように歩く

私はぶらぶら花火と屋台を見ながら
親がくれた500円をソーダと焼き鳥にした

なんて可愛くない組み合わせなんだろう
だけど好きだから仕方ない

花火も終盤というところで私は歩き出した
人の波には飲まれたくない

せめて親か妹とくればもっと楽しかったのかな
と密かに思いつつゆっくり歩く

下を向いて歩いていた私は最後の花火で顔をあげる
大きな花火だった

顔をあげた瞬間
私の顔も花火のように真っ赤に染まった

目に映ったのは貴方と彼女
やっぱり来てたんだ

彼女と笑いあっている顔
私が好きな貴方の顔

分かってはいる事だが何だか視界が歪む
見たくなかったな~って

プラカップには溶け出した氷
残ったシロップでほんのちょっぴり甘い

  • センパイ。
  • 長いな~...(苦笑)
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