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指先だけの繋がり

ー繋がったのは指先からだった。

毎日の連絡。

たくさん、たくさん。

私はあなたを知っていた。
あなたは私を知っていた。


季節がふたつ流れて。

数日ごとの連絡。

ぽつり。ぽつり。

想いを伝えたかった。
あなたが離れてしまう前に。

遅かった。

また季節がひとつ過ぎて、
あなたはきっと私の連絡先を消しただろう。


ー繋がっていたのは指先だけだった。

  • 未練がましいウエッティなコケ色の気持ち
  • 余白
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  • 初めまして。
    そんな経験が、ぼくにもあります…

    友達が簡単にできる気がして、自分だけがとくべつな気がして、ときに恋と戯れたつもりで…
    ちょっとしたきっかけでタイミングを見失って、そのまま失ってしまった繋がりがいくつもありました。みんな、どうしてるかな。なんて気になることは今もあるけれど、きっと誰も憶えちゃいないんだろうなってまた淋しくなったりして。