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なみだ

あのとき、憧れて大好きな選手が私を見て「あっ!」って言ってくれたとき、
泣きそう、って思った
一生懸命思いを伝えてると、やっぱり涙が出て来て、
その涙が何なのかは自分でも説明できない

嬉しくて出た涙、切なくて出た涙、自分が不甲斐なくて出た涙

なんど考えてみても、どれも当てはまるしどれも当てはまらない

理由なんてわからないし、思い出してもやっぱりほろりと涙が出る

でも、私はその涙が嫌いじゃなかった

あぁ、いい涙出てる そう思った

「あれからずっと応援してるんです」

『ほんとうは、私もあなたみたいになりたい』

憧れはいつも私を惨めにさせる

でも、あのときはらはらと流れた涙は、決して惨めなものじゃない

もう間に合わないなんて、誰が決めたんだろう?
まだ間に合うなんて、誰も言ってないけれど、

私はあのとき、確かにあの選手に言った

「私も頑張ろうって、思ったんです」

泣きながら言ったそれは、自分自身にも言い聞かせて、刻んだ。

よっしゃ、練習しよ!

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